DELL PowerEdge SC440にPCIe x16のグラボを載せてUbuntuを動かす(本編)
DELL PowerEdge SC440にPCIe x16のグラボを載せてUbuntuを動かす(前置き編) - progdの続き
PCI-Express x16の変換機
PCIeのスロットがx1〜x8しかないDELL PowerEdge SC440で、PCIe x16のグラボを使いたい。
そこで、PCIe x16→x1の変換機を使う。
- 玄人志向 PCI-Express×16 to X1変換基板「KRHK-PCIEX16toX1」
- Dirac PCI Express x1 → PCI Express x16ライザーカード「DIR-PESX1EX」
いずれもPCIe x16のカードをPCIe x1のスロットに挿すための変換機。
ただし、どちらも相性問題などに不安があり、きちんと動作する保証は無い。
玄人志向のほうは、x16のグラボに下駄を履かせてマザボに挿すイメージ。
したがって背が高くなるため、ケース内のスペースに収まるだけの余裕が必要。
また、ケースにどう固定するかを検討する必要がある。
ダイラックのほうは、延長ケーブルがついている。
ケース内の空間に余裕が無い場合に使えそう。
今回は、玄人志向のKRHK-PCIEX16toX1を使うことにした。理由は
- SC440のケースに問題なく収まりそう
- Amazon.co.jpで取り扱われていた
- ダイラックのDIR-PESX1EXより1,000円ほど安い
まあ、あんまりよく考えずに買ってみたというわけだ。
そもそもどちらもうまく動くかわからないので、最初からダメモトで試してみる気持ちだった。
グラボに変換基板を装着して、SC440に挿してみる
玄人志向 PCI-Express×16 to X1変換基板「KRHK-PCIEX16toX1」
[
これが「下駄」
こいつを、
GIGABYTE 「GV-NX73G128D」
こいつに履かせる。
グラボ + 変換基板
この状態で、SC440のPCIe x1スロットに挿す。
挿してみた
ちょっと見づらいけど、PCIe x1の小さなコネクタに、巨大な(そして重い)グラボを装着したため、非常にバランスが悪い。
グラグラする。
そして背が高くなったため、VGA(RGB)コネクタが使えなくなった。
しかも、上部のカバーが閉まらなくなった。(ケースのカバーは閉まる)
ディスプレイがDVI入力に対応しているので、DVIケーブルで接続することに。
(ちなみに、DVI→VGA変換コネクタでVGAに接続してもOK)
Ubuntuを起動
起動すると、起動中の画面は表示されるが、その後が表示されない。
Xの設定を消してみる。
テキストモードで起動し、/etc/X11/xorg.conf を xorg.conf.backup に変更して再起動。
その後、システム > システム管理 > 制限付きドライバの管理 でグラボのドライバをインストールし、再起動。
ばっちり使えるようになった。
うねうね動くウィンドウや3Dデスクトップ等のエフェクト(システム > 設定 > 外観の設定 > 視覚効果 でExtraを選択)もサクサク動く。
まとめ
DELL PowerEdge SC440 + グラボ(GV-NX73G128D,NVIDIA GeForce 7300GS) + 変換基板(KRHK-PCIEX16toX1) + Ubuntu
で動作した。
問題点は
- スロットのカバーが閉まらない
- グラボを固定していない
- VGA出力が使えなくなる
- x16 を x1 に変換しているため、グラボの性能を使い切れない
- x16スロットのあるPCで、変換ありの場合となしの場合で比較してみたいな。
次は、サウンドカードかな。